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ちょっといい女

ちょっといい女

ちょっといい女の詩

             Yukie作



五月雨の 降り止むまでの 相合傘



雨上がり 二人で見上げる 虹の空



雨垂れを 数えてひとつ またひとつ

   君くるを待つ 春の夕暮れ



君のレス 雨の日さえも 五月晴れ

   平成に生きる 平安の君



気がつけば まだ見ぬ君に おもい馳せ

   思いがけない 乙女心よ



荒波も 乗りゆく舟を こぎ出でん



旅路にて 見つけたりし 春の花



淑女より ちょっぴり濁った 熟女なり



春の日の 花の乱れる 夢路にて

   歌の心を 伝えたし君



人知れず 理論武装の ガラス兵



昨日今日 移ろいながら 雲流れ



春風が 我に届けし 花びらの

   いつしか晴れた 大空に舞い



新緑の 目覚めし朝の 日の光

   浴びて輝き 大空に立つ



旅先で 何と戯れ 興ずると

   春の夢歌 置き土産とし



若返り 目指せまことの いい女

   決意新たに 風薫る五月



蝋燭の 炎を映す 瞳奥

   凛と咲くのは 一輪のバラ



無垢の花 人の心に 育てられ



開げると 赤いリボンの メロディーと

   ともに流れる 思ひ出の日々



凛として 媚びないところが いい女



愛なくし 女流歌人の 夢開く

   ぼんやり明るい 初夏の夕暮れ



寂しさも 笑ってみせましょ ケセラセラ(初夏の空)



寂しさと 背中合わせの 梅雨空に

   傘も持たずに たたずむ女



梅雨空の 素足にはねた 水溜まり

   そっと靴を脱ぎ 手で拭うとき



その腕を 両手に取りて 導きて

   夢うつつかな 女の花園



王様に お気に召されし 初夏の風



一夜にて 嵐は過ぎし 今朝の空



ただひたすらに 感動の 溜息つきて



昨晩は いずこの女の 名を呼べし

   枕詞の 響き哀しき



駒を出し 先手必勝 狙うとき

   粋な女を 気取り背伸びす



出がらしの お茶を飲みつつ ジィさんや

   ちょいとアンヨを もんどくれんか



そこはダメ そこはもっとと 図面描き

   真面目にやらんか 部長の声す



サボテンの 我に返りし 白昼夢



恋の虫 糸をたぐりて 君誘ふ



思い出と 君は語りて 駆けてゆく

   後ろ姿に また来てねと



時はいつも 涙とともに 流れんと



君を待ち 今朝は濃いめの エスプレッソ



コーヒーの 冷めちゃう前に 帰って来て



アプローチ 無駄と知りつつ 男の性(さが)



チャットする チャッチャッと打てない ちょっと無理?



待ちぼうけ アホな男を 待つ間

   仕事に精出し 我を誤魔化す



悲しみも 時が流せし セピア色

   涙のあとに 笑顔かえりし



エスプレッソ 飲み過ぎて

今夜は 眠れそうにありません



身にまとう 薄絹妖しく 仮面舞踏



サボテンの 花見つかりて 摘まれるまで



血の色の 薔薇を口にし 舞う女



愛すべし 無垢の花から 化石まで



騙される ふりして抱かれる 無垢の花



逃げ腰の 君を追い駆け 後で行く



見上げれば 今日は何色 空の色



束の間に 君の魂 触れるとき

   梅雨も忘れぬ 心地よい風



より高く 跳ぶためには 身を低く 構えねばならないと



初夏の日の 天の与えし 思し召し

   胸躍るかな 君をお迎え



君を待ち 期待に胸を 膨らませ

   明日の天気を 占う乙女



白山連峰 コペで越せども

   越すに越されぬ 妻という文字


新米の 天の恵みを 頬張りて 

     格差あれども 生かされている 


クリスマス 一日限りの クリスチャン

     今日もいい日の 歌が聞こえる



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